ワナビーというのは米語俗語で wannabe=want to be 、つまり何かになりたい、という気持ちのことです。でもこのワナビーは曲者で、ワナビーでは決して望むものになれない、とよく言われています。例として「小説家は小説家になりたい人がなるのではなく小説を書かないと生きていけないほどの内実がある人がなる」という主張を考えてみると良いでしょう。つまり、起業家になりたい、社長になりたい、という人が起業できるのではなく、何としてもやりたいビジネスがそこにあるから起業してしまった、ということなのです。
さてそれでは、自分が得意なことと、自分がやりたいことと、どちらを優先すればよいのでしょうか。シャインの言うところの、CAN か WILL のどちらかという選択でしょうか。この答えについては、P. ドラッカーの「ビジネスは強みの上に築け」という言葉が参考になります。自分の得意なことは何なのか、客観的に自分を捉えて(メタ認知)、その上にビジネスを組み立てるのが良いということです。