HOME > コラム > コラム 中村 晋 コラム1-5 「プロジェクトあるある」 2022/11/13 2022/12/02 何のミーティングだニャン? 荒製作所では、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)プロジェクト」のキックオフが開かれているようです。 中小企業にも波及し始めたDX化の流れに遅れまいと、情報システム部長(IT部長)がDXプロジェクトの推進を、先代の社長に提案したのは半年ほど前でした。でも、荒製作所にDXを理解している人材はおらず、中堅ITベンダーB社に丸投げしようとしています。B社のSEであるプロジェクトマネージャーが、何か挨拶をしているようですね。 若手社員が愚痴をこぼしてるニャン そうですね。プロジェクトメンバーに選ばれたA君とB君が何やら話しています。ふたりとも、職場のエースといえる存在なので、様々なプロジェクトに駆り出されていることが不満のようです。 それに今回のDXプロジェクトはデジタル化ありきで、荒製作所をどう変革していくかいう「ビジョン」や「戦略」がないことに、ふたりは気づいているようです。 このプロジェクトはうまく行くのかニャン 正直いって、このプロジェクトの成功は難しいかもしれませんね。 そもそもの話になりますが、多くの企業で「プロジェクト」という言葉が、多くの社員からネガティブに捉えられてしまっている、と私は思っています。あなたの会社では、こんなことは起こっていないでしょうか。社内にプロジェクトが数多くあって、それぞれのプロジェクトの進行状況を、だれも把握できていないどのプロジェクトも華々しくキックオフするのだが、きちんと終結したことがないどのプロジェクトの体制図もほとんど同じで、掛け持ちメンバーが多いプロジェクトメンバーになっても、定常業務の負荷は変わらない(減らない)ほとんどのプロジェクトが、期限オーバー、かつ予算オーバーだ「プロジェクト」に対して、社員のモチベーションが下がっている(白けている) あるあるだニャン! 私はこんな状況を、とても残念に思っています。 経営幹部とマネージャーが、プロジェクト・マネジメント手法を、理解し実践することができれば、こんな不幸な状態は避けることができます。 さらに言えば、プロジェクト・マネジメント手法は、日常業務にも適用できることが多いのです。つまり、プロジェクト・マネジメント手法は、会社全体の業務の効果と効率を上げるパワーを持っていると、私は思っています。 これからシリーズで、プロジェクト・マネジメント手法の基礎を解説しますので、どうぞお楽しみに! 期待しておりますニャン Twitter Line Facebook -コラム, 中村 晋